1. 最初に行った抗がん剤治療の概要
ついに始まった抗がん剤治療!事前に医師や看護師から説明を受けていたものの、実際に体験するとなると緊張と不安が入り混じっていました。
前回ご説明したとおり、CVポートの埋め込み手術を終え、肉体的・精神的に若干のダメージを負った中、早々に始まりました。
初回の治療はAP(アドリアシン+シスプラチン)療法といわれるもので、副作用ののある抗がん剤の点滴が投与されるというものでした。
当然、副作用がありますので、水分補給のための点滴や吐き気止めの点滴、毒素を出すための利尿剤など、様々な点滴が併用して使われます。だいたいこれが1週間のうちに行われ、副作用の状況によって対応が変わってくるようでです。
今回、私の場合は、発熱などがありけっこうしんどい思いをしました。
2. 抗がん剤治療後に現れた副作用
治療当日は特に変化を感じませんでしたが、翌日から徐々に副作用が現れ始めました。
私に起きた自覚症状としては下記のとおりでした。
- 吐き気と食欲不振:それまで普通に食べられていた病院食が、ほとんど食べられなくなりました。
- 発熱:通常、白血球が下がってくるタイミングで発熱があるようなのですが、私の場合は少し早く発熱があり、終盤まで最大で39℃あたりまで上がり、苦しみました。
- 口内の荒れ:私の場合、口内炎はできませんでしたが、免疫が下がっており、口の中がざらざらして荒れてきました。やわらかい歯ブラシなどに変えて対応しました。
- 便秘:そもそも食欲がなくなったせいで、お通じ自体が1週間程度なくなりました。
- 脱毛:だいたい投与2週間あたり、でボロボロと抜け始めました。
副作用の種類や強さは人それぞれですが、事前に聞いていたとおり、いくつもの症状が一気に押し寄せることを実感しました。
そしてこれ以上に、白血球・赤血球・血しょう板の減少や腎機能・心機能の低下があり、日々検査を行いながら検査いただきました。
3. それぞれの対処方法
なかなか対処法としては難しいですが、看護師さんに我慢せずにありのままを伝えることが最も重少だと感じました。
私が色々と助けていただいたことは、以下のようなことです。
- 熱がある:アイスノンや氷枕を用意いただいた。
- 寝る時に寒い:ブランケットや電気毛布を貸していただいた。
- 食欲不振:ご飯の量を減らしてもらう。朝食をパン食に変更してもうらう。
- 吐き気がする:吐き気止めの点滴を打ってもらう。
- 喉が痛む:うがい薬をもらす。
- 好中球を増やすための注射を打ったことで腰が痛む:腰痛を抑える薬をもらう。
大なり小なりありますが、本当にいろいろご対応いただきました。
「ナースコールってどのレベルで押すのか問題」ってあるかと思いますが、看護師の皆さんはとてもやさしく、しっかりと甘えないと、余計に大変なことになることが身に沁みました。
4. 反省と次回対策
初回の治療も進み、「もっと事前に準備しておけばよかった」と感じることが多々ありました。
- 発熱に対しての対策:病院の室温は実はけっこう高いのですが、手術や治療によって、温かくしておかなければならないという既成観念を持っていまいした。通常の風邪と同じように、発熱して治そうとすると、余計体力を使ってしまいます。肌寒さを感じるのはよくないですが、適切な体温管理で極力体力を消耗せずに、副作用に立ち向かうべきでした。
- 寝具に対しての対策:1と同じ考えになりますが、変に毛布を被っても副作用なわけですがから、よくなるとは限りません。寝具を変えてもらうなどして、適度な温度で自然体で寝れらるようすべきでした。
- 病院食対策 :やっぱり1週間もすれば飽きますよね!朝食を変えてもらったり、調味料を持参したりして、できるだけ美味しく、継続して食べられるようにすることが重要でした。
- 歯磨き対策:口が荒れてくると、硬い歯ブラシなどで歯茎などを傷つけてしまいます。もともと私は「やわらかい歯ブラシ」を使っていたので、病院支給の「かたい歯ブラシ」がとても苦痛でした。現在は、普段自宅で使っている歯ブラシを持参して使っています。
次回の治療では、これらの反省を活かして、より万全に快適に準備をして臨もうと思います。
次回の記事では、抗がん剤治療による脱毛についての体験と、どのように対策をしたのかをお話しします。
▶ 次回:「抗がん剤治療による脱毛とその対策|私の体験と実践方法」
コメント