私の場合、骨肉腫(いわゆる癌)でしたので、診断されて3日後には入院となりました。
その前の週の金曜日の夜に担当の医師より、翌月曜日に来るよう言われた時点で、
「これはアカンやつだ!」と思っていたので、猶予は5日間、診断されてからは、2日半しかありませんでした。
やはりケガや病気は突然やってくるもので、こちらの都合なんてお構いなしです。
今回は、そんな私の経験を少しでも共有して皆さんの今後の備えになればと思います。
すぐにやったこと①:家族との未来に向けた話し合い
やはり何を差し置いても家族と話し合いをすることが最優先ですよね。
私の場合、治療に1年弱かかるという診断を受けましたので、大きくは3つのことについて話し合いました。
まず1つ目が経済面についてです。
やはりこの部分に不安があると、ずっと心配なままです。
だいたいの概算でもいいので、資産対しての治療にかかる費用・生活費用について、
国の保障制度も含め確認をしました。
2つ目に、家族のライフスタイルに大きな変更がいるかどうかです。
実は、ちょうど1歳の娘が、4月から保育園に行くことが決まった矢先で、
妻も仕事を探す必要があり、家族としてもライフスタイルが変化していくタイミングでしたので、
妻の就職を遅らせるとか、妻にの実家に帰るとか、いくつかの選択肢について話し合いました。
そして3つ目に、治療中のサポート体制がどこまで必要かについて話し合いました。
やはり入院生活において家族のサポートは必要不可欠です。
ただ私の場合、下着以外は1日500円程度の費用をかけて、病衣や肌着・タオルなどを
お願いするようにしたので、実際には2週間に1度程度の来てもらうようにしています。
私の場合は以上のようなことを話し合ったわけですが、
重要なのは、ネガティブになりすぎず、完治に向けてしっかり話し合い、
いかに普段の生活に戻すかを冷静に話し合うことなのではないでしょうか?
- 治療にかかる費用、生活費用に問題はないか
- 家族のライフスタイルに大きな変更が必要かどうか
- 治療中のサポート体制はどの程度必要か
すぐにやったこと②:職場の上司への相談、有給休暇と傷病手当の確認
私の場合、もう3日後には入院!ということで、診断を受けた後すぐに出社し、職場の上司に伝えました。
会社員だと、有給休暇の消化や、傷病手当金の制度(健康保険加入)などが有用な可能性があります。
傷病手当金は、最大で1年6ヶ月(18ヶ月)の間、休職前の給与の約60%が支給されることが
一般的ですが、内容や申請方法を会社に確認しておく必要があります。
職場の上司へすぐ相談しておくことで、このような保障制度だけでなく、休職中のサポート体制や
連絡方法、復帰後のスムーズな業務再開など、多くのことを助けてくれるはずです。
すぐにやったこと③:必死のパッチでの業務引継書まとめ
私の場合、最大の難関は業務の引継ぎでした。
現在の業務に就いたのも半年程度で、もともと影も形もなかったものを少しずつ自分ではわかるようにはしてきたのですが、まさかこんなことになるとは!
どちらかというと、まとめるのは得意なほうですが、時間が全然ありません。
先生より電話を受けた金曜の夜から決意し、土日も含め、必死のパッチでやりました(汗)
せっかくなので、私がやったことをまとめたのが以下になります。
- 年次・月次・週次でやることが決まっているものを簡単なスケジュール表で一覧にまとめる。
- 不定期のものも起点となる内容を明記し一覧まとめる。
- 新たに取り組んでいるプロジェクト等をステータス・期限等明記し一覧にまとめる。
- 上記1~3の各項目にNoを振り、ファイルに同じNo・名称にて必要/関連データをまとめる。
- 環境的に可能であれば、同じファイルを共有し、いつでも会話できるようにしておく。
このようにまとめておくことで、業務の漏れを防ぐことができ、仮にどう作業していいか不明時も、
こちらでアドバイスすることも可能になります。
すぐにやったこと④:関係部署・取引先への連絡
長期休職となると、社内や取引先への連絡も欠かせません。
私の場合、ちょうど各取引先と次期に向けての契約などを進めていく大事なタイミングでした。
ですので、まず自分の代わりに対応してくれる人を上司に相談し決め、そしてリストアップしました。
まさに入院前日の午後1時頃!!本当は入院の準備をしなければならないのに(汗)
取引先には自身の病状などを伝えても仕方ないので、①長期休職する旨、②お詫び、③引継者の紹介
を簡潔に伝えました。
関係部署については、これまで色んなお付き合いがあったので、言いふらすかのように正直に言って
しまいました(笑)
すぐにやったこと⑤:加入している保険の確認
仕事の引継ぎも何とかこなし、最後に確認したのが「保険」についてでした。
私は約6年前に新築を建てた際に、「がん団信50%保障」の保険に加入していました。
簡単に言うと、がんと診断されたら借入額の50%が支払われるというものです。
そのため、5年前ぐらいにその他の全ての保険を見直し、掛け捨ての生命保険だけにし、
逆に何かあった時やもっと生活を楽にするための資産形成を大事にしていました。
ですので、今回はシンプルに「がん団信50%保障」が対象なるのか、という部分の調査と、
その申請方法について確認しました。
住宅ローン借り入れ先に問い合わせたところ、すぐに書類を送ってもらいましたが、
所定の診断書を病院および担当医師に申請する必要があり、7,700円もかかってしまいました。
約2週間で記入された診断書が戻り、借入先に送付しましたが、実はまだ返答はありません。
審査を含め、数週間~数か月かかるようです。ちょっとドキドキしています(汗)
このように、すぐに審査結果が出ない保険もありますので、自分が加入している保険の内容と
手続き方法を把握しておくことが必要です。ぜひ普段より確認しておきましょう。
まとめ
長期入院が決まった際は、心も身体もめちゃくちゃドタバタしている中で、
早急にこれらのことを整理し、準備を進めることが大切です。
家族、職場、関係者との連携をしっかりと図り、経済面や業務の心配を減らすことで、入院中は治療に集中できるようになります。
これらの対策をしておくことで、より安心して回復に専念できるでしょう。

コメント